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ヨーガの基本1:ヨガってそもそも何?

 

 

 

こんにちは!
ハッピーハーモニー主宰Ayakoです。

近年のヨーガブームは落ち着きを見せ、ヨーガも文化として定着してきた感じがありますね。

ヨーガスタジオも増えましたし、ヨーガの専門誌や書籍、サイトもたくさんあって、
ヨーガに関する情報が気軽に手に入るようになりました。

ヨーガをしている、またはヨーガをしたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
このコラムをご覧の方は、少なくともヨーガに興味をお持ちの方だと思います。

「ヨーガ」という言葉はよく知られるようになって、ヨーガはとても身近なものになりましたが、
では、「ヨーガってどんなもの?何をするの?」ということについては、
意外と「知らない」「よくわからない」という方も多いのではないでしょうか。

おそらく、一般的なイメージは、
「アクロバティックなポーズをとる」
「身体を鍛える」
「身体が柔らかくなる」
といった、「身体を動かすもの」というものが多いのではないかと思います。

実際にテレビや雑誌などに取り上げられるヨーガは、ポーズをとっているものがほとんどです。

確かに、それも間違いなくヨーガです。
が、実はそれは「アーサナ」と呼ばれる、ヨーガのごくごく一部にすぎません。

ご存知の方も多いと思いますが、ヨーガは「実践する哲学」と呼ばれ、
アーサナだけでなく、呼吸法や瞑想などの要素があり、そのベースは哲学です。

「ヨーガスートラ」という、ヨーガの教科書となる経典があるのですが、
そこには、「ヨーガとは、心の働きを静止するものである」と書かれています。

つまりは、ヨーガはアーサナをとって体を整えたり鍛えたりすること「だけ」が目的なのではなく、
体と向き合うことを通して自分の心と向き合い、制御することが目的なのです。

「心」を制御するには、「心とは何か」を理解しなければなりませんし、
自分の心を理解するためには、何より「自分自身」を深く理解する必要があります。

そのためにアーサナをしたり、呼吸法をしたり、瞑想をしたり、
またベースとなるヨーガの「考え方」=「哲学」を学び、自分という存在と向き合うのです。

自分自身と向き合うのにどんなアプローチ法をとるかで、ヨーガにも種類があるのですが、
それまた別の機会に書きたいと思います。

どんなアプローチ法をとるにせよ、物事の「考え方」は「生き方」に反映されます。
だからこそ、ヨーガは考え方(哲学)を重視し、「実践する哲学」と呼ばれるのです。

そしてヨーガには、「八支則」と呼ばれる八つの段階があります。

1:ヤマ(禁戒)
2:ニヤマ(勧戒)
3:アーサナ(座法)
4:プラーナーヤーマ(調息)
5:プラティヤハーラ(制感)
6:ダーラナー(集中)
7:ディヤーナ(瞑想)
8:サマーディ(三昧)

一つ一つの解説はまた別の機会でコラムに書きたいと思いますが、
まずはヤマとニヤマで基本的な人間としての道徳を身につけ、
アーサナで体を整え、瞑想で心を整え、
最終的には三昧=悟り・解脱に至る道が示されています。

悟りとは、真の自己との出会いです。

ヨーガとは、この世に1人しかいない「自分」という存在と向き合い、
自己の「本質」を理解するためのツールなのです。

普段は忙しさに追われ、自分自身と向き合う時間は少ないのではないでしょうか。

会社のこと、仕事のこと、学校のこと、試験のこと、家族のこと、友人のこと、
または過去のこと、未来のことばかりに気を取られ、
「今」「ここ」にいる「自分」に意識を向ける機会が少なくなっているのではと思います。

ヨーガは、自分以外の誰かのことではなく、自分以外の物事のことでもなく、
また過去の自分でも未来の自分でもなく、「今」「ここ」にいる自分と向き合うものです。

過去がどうだったとか、未来にこうなるとかではなく、
「今」「ここ」にしかいられない、世界にたった1人の自分を、
他の誰でもない、自分自信が誰よりも理解してあげること。

自分の本質を自分が理解することで、他人に振り回されることなく
心静かに、より豊かな人生を生きることができます。

ぜひ、ヨーガで自分と向き合う時間を持ち、
自己の内側にある、純粋な意識、純粋な喜びを感じていただけたらと思います。