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ヨーガの基本3:「ヨガ」と「ヨーガ」はどっちが正しいの?

こんにちは!
ハッピーハーモニー主宰Ayakoです。

今回は「ヨガ」と「ヨーガ」について書きたいと思います。

ローマ字では表記が「yoga」一種類しかありませんが、
日本語では「ヨガ」と書かれてたり、「ヨーガ」と書かれてたりします。

書店で関連書籍を見てみても、表記が統一されてませんよね。
「ヨガ」と「ヨーガ」、一体どっちなの?と思われる方もいらっしゃると思います。

これは、実はどちらも正しくて、ある意味ではどちらも正しくありません。

もともとヨーガは、インド発祥です。
ヨーガの教典等は「サンスクリット語」で書かれています。

つまり、「外国語」なわけです。
外国語を日本語のカタカナでどう表記するか、ということなのです

例えば、「violin」を「バイオリン」と書くのか「ヴァイオリン」と書くのか。
どちらも意味は同じですし、どちらかが「間違い」ではないですよね。

要するに、アルファベットの発音に近い表記を採用するかどうかなんですね。

では、「ヨガ」か「ヨーガ」かはどうでしょうか。
ちなみに、サンスクリット後で「yoga」は「योग」と書きます。

サンスクリット語には、「a.i.u.e.o」の母音がありますが(実は他にもありますが)、
母音の発音には「短母音」と「長母音」と「二重母音」があります

「a」「i」「u」の三つは、短母音と長母音があるのですが、
「e」と「o」は、短母音がなく、長母音と二重母音になります。

そして「योग」の「 ो 」は長母音を表すので、
サンスクリット語の発音は「ヨガ」ではなく「ヨーガ」ということになります。

そういう意味では、より原語に近い表記を採用するというのであれば、
「ヨーガ」と書くのが正しいかもしれません。

しかし、ではそれがサンスクリット語の発音を正しく表記しているかというと、
実は「正しい」とは言い切れません。

なぜなら、「violin」を「ヴァイオリン」と原語に近い形で表記したとしても、
それが「正しい発音」を表しているというわけではないですよね。

同じように「ヨーガ」とカタカナで書かれている以上、それはカタカナの発音。

その通りに読んでもサンスクリットの発音と「同じ」わけではないので、
「ヨーガ」と書くことが「正しい」とは言い切れないのです。

日本語で音を伸ばす「ー」の記号は、長母音の伸ばす音の長さよりも長いので、
日本語の「ヨーガ」だと、「o」の母音がほんの少しですが「長すぎる」んですね。

ですので、「ヨーガ」という表記も実は「正確」ではありません。

つまり、「ヨガ」も「ヨーガ」も、サンスクリット語の「योग」の発音を、
「正確に表している」わけではないのです。

ただ「サンスクリットのoは短母音がない」ので、
表記としては「ヨーガ」の方が原語に近い、ということです。

「ヨガ」でも「ヨーガ」でも、どちらも同じものを指す言葉ですし
どちらも間違いではありません。

ご自身の「好きな方」を採用していただけたらと思います。

そして、書籍等で「ヨーガ」と書かれているものは、
原語に近い表記をしているんだな、ぐらいに認識していただけたらと思います。

そして、誰かに「ヨガとヨーガってどっちが正しいの?」って聞かれたら、
「どっちも間違いじゃないよ」
「原語のサンスクリット語だと「オ」の発音は長母音しかないんだって」
「でもカタカナの『ヨーガ』だと長過ぎるらしいよ」
と、プチ情報を教えてあげてください♪