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年末の心の棚卸し 〜 アパリグラハ(不貪)と “貪らない心” の育て方

年末が近づくと、私たちは自然と身の回りの整理を始めます。
家の掃除をしたり不用品を手放したりするたびに、
気持ちも少し軽くなります。

けれど、いちばん重くなりやすいのは「外側の物」よりも、
実は 心のほう かもしれません。

気づかないうちに抱え込んだ不安、
手放しそびれた感情、
“もっと欲しい”“足りないかもしれない” といった思い。

年末という節目は、
それらをそっと見つめ直し、
軽やかに整えるための
自然なタイミングでもあります。

◆ アパリグラハ(不貪)とは

ヨガの教えの中に アパリグラハ(不貪) という言葉があります。
意味は「貪らないこと」。
しかしそれは単に“慎ましく生きる”という倫理ではありません。

ヨガ哲学(インド思想)ではそもそも
「何かを所有する」という発想そのものがなく、
持つ/持たないという考え方は
本質的には成り立ちません。

私たちは便宜上「持っている」と呼びますが、
それは一時的に自分のもとに置いているだけで、
本質的にはどんなものも
「わたしのもの」はないのです。

だからこそ、
必要以上に抱え込むことは、
「失うかもしれない」という恐れを生み、
心に大きな負荷をかけてしまうのです。

アパリグラハは、
その恐れから私たちを解放し、
本来の軽やかさを取り戻すための実践 です。

◆ “貪り” の根底にあるもの

「もっと欲しい」
「足りない気がする」
「なくなったら困る」

こうした思いの背景には、
多くの場合 不安と恐れ が潜んでいます。

・安心したい
・満たされていたい
・未来が不確かでこわい

人間として自然な心理ですが、
この不安が強くなるほど、
私たちは必要以上のものを持とうと
し続けてしまいます。

すると心は重くなり、
本来の自分らしさを
発揮しづらくなってしまうのです。

アパリグラハは、この“貪りの仕組み”を理解し、
そこから少しずつ自由になっていくための智恵なのです。

◆ 年末の「心の棚卸し」とアパリグラハ

外側の大掃除と同じように、
心にも 不要なものを見つけ、そっと手放す時間 が必要です。

・抱え込んでいる不安は何だろう?
・本当に必要なものはどれくらいだろう?
・未来の恐れからしがみついているものはないだろうか?

答えを急がなくてかまいません。
ただ “見る” ことが第一歩です。

ヨガの教えは、
心を責めたり、無理に変えようとしたり
するものではありません。

ただ気づき、心の強張りを
やわらかくほどくこと を大切にしています。

年末という節目は
心と向き合うにはとても良い季節です。

新しい一年を、より軽やかに迎えるためにも、
ぜひ、ご自身の「心の棚卸し」をしてみてください。

◆ ヨガ寺子屋では、心の学びを深めています

毎月開催しているヨガ寺子屋では、
ヨガ哲学を日常に活かすための学びを
やさしく、ていねいにお伝えしています。

難しい専門書を読む必要はありません。
日常の中で“心が軽くなる智慧”を、
誰にでもわかる言葉でお話ししています。

・自分を見つめる力
・手放す練習
・心の癖を理解する
・生き方が楽になる視点

ヨガ哲学は、
決して難しいものでも宗教的なものでもなく、
「より生きやすくなるための学び」 です。

興味のある方は、ぜひ以下のページをご覧ください。

ヨガ寺子屋についてはこちら
https://www.happyharmony.net/terakoya/

お問い合わせもお気軽にどうぞ。
https://www.happyharmony.net/contact/

◆ 最後に

年末の忙しさの中でも、
どうか心だけは静かに、やわらかく保てますように。

あなたの毎日が穏やかで、
内側からの光に満たされますように。

お読みいただき、ありがとうございました。

Ayako
ヨガ講師。ハッピーハーモニーオーナーインストラクター。
ホットヨガスタジオ勤務を経て2011年に「調和」をテーマにしたプライベートヨガスタジオ「ハッピーハーモニー」をオープン。
「意識は晴れやかに、心は穏やかに、身体は健やかに」をコンセプトに、アーユルヴェーダや中医学・薬膳、トレーニング、リフレクソロジーなど幅広い知識に基づいた丁寧なレッスンを実施している。