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ヨガと呼吸

  • 投稿カテゴリー:Yoga

ヨガでは「呼吸」をとても大切にしています。

アーサナ(ポーズ)をするときにも呼吸を意識して呼吸と動作を連動させ、身体の状態もですが呼吸の状態も観察します。

そもそも呼吸は生き物にとっての生命線。息をすることが生きることですし、呼吸は身体にも心にも影響を与えるものですから重要なのは当たり前ですね。

緊張していたり不調があれば呼吸は浅く短くなりますし、リラックスしていれば長く深くなります。

呼吸と心身の状態は切っても切り離せないものです。

ヨガにはさまざまな「呼吸法」がありますが、ヨガに限らず呼吸の基本は鼻から吸って鼻から吐く「鼻呼吸」です。

鼻呼吸が基本であり大切なのは、

✅埃や花粉などの異物が体内に入ることを防ぐ。
✅乾燥した空気に湿り気を与えることで肺への負担を減らす。
✅空気の温度を体温に近づけることで肺への負担を減らす。

といった理由からです。

口で息を吸ってしまうと埃や花粉がダイレクトに体内に入ってしまいますが、鼻には鼻毛というフィルターがあることでそれらを除去してくれます。

そして冬は特に乾燥した冷たい空気を吸うことは身体に大きな負担となりますし、口や喉が乾燥すると感染症にもかかりやすくなってしまいます。

鼻呼吸が基本となっているのは「身体を守るため」なんですね。

ヨガでは特殊な呼吸法をのぞき、口から息を吸うことはありません。
しかし、吐くときはもし鼻から吐くのがしんどい場合は口から吐いても問題はありません。

特にリラックスしたいときは口から吐くほうが緩みやすいこともあります。

理想は鼻から吸って鼻から吐く鼻呼吸ですが、鼻から吸って口から吐くのは大丈夫ですので、口から吸わないようにだけ気をつけてください。

大切なのは気持ち良い呼吸をすること。

ヨガのアーサナ(ポーズ)の原則が「安定して快適であること」ですから、呼吸も同じように安定して快適である必要があります。

無理やり大きく吸おうとして力んだり、長く吐こうとして緊張したりしてしまうと、せっかくリラックスしたいのに逆効果になってしまいます。

もちろん「深い呼吸」はしたいのですが、深い呼吸とは決して「大きな呼吸」というわけではなく、また「力任せの呼吸」というわけでもありません。

小さな呼吸であってもそのエネルギーが全身に深くしみわたっていれば、それは「深い呼吸」ですし、深い呼吸は案外「静かな呼吸」でもあります。

肺機能を高めるトレーニングとして大きな呼吸をするときも、緊張して力んでしまっては呼吸のための筋肉が上手に動かず、いい効果は得られません。

身体を動かすときには呼吸と動作の連動が欠かせませんが、緊張していたり浅い呼吸だとうまく連動できなかったり疲れやすくなってしまったりします。

ヨガでより高い効果を得るためにも、また身体を痛めないためにも、あなたが気持ち良いと感じる呼吸をするように意識してください。

そして呼吸のプロセスには「呼息」「吸息」ともうひとつ、「止息」があります。
「止息」のことをヨガの用語で「クンバカ」といいます。

クンバカには意識的に「止める」息と、自然に「止まる」息の二種類があるのですが、まずは「自然と止まっている状態」を観察してみてください。

息を吸ったあと、次に息を吐くまでの間。息を吐いたあと、次に息を吸うまでの間。

少しの間ですが、自然と息が止まっている状態があります。

その、ほんの少しの空白の時間、吸った息の余韻、吐いた息の余韻も含めて、観察をしてみてください。それは心も頭も空っぽになる瞬間で、頭の中をリセットできるとても気持ちいのいいものです。

呼吸を観察するとき、そこに自然と「集中」が生まれます。

ヨガの語源は「ユジュ」といって、それは「くびき・結びつける」という意味があるのですが、集中とは心を「今ここ」に結びつけるものであり、呼吸への集中はまさにヨガなのです。

ヨガでは呼吸とともに伸びやかに身体を動かすことで全身にエネルギーが巡り、心も身体もリラックスしてリフレッシュすることができます。さらに呼吸を観察することで集中力が高まり、意識をクリアにすることができます。

このように、呼吸はヨガにおいてとても大切なものであり、ヨガの効果を高めるものでもあります。

ヨガでより高い効果を得るためにも、ヨガをするときには

✅鼻で呼吸すること
✅心地よい静かな呼吸をすること
✅呼吸と動作を連動させること
✅呼吸の状態を観察すること
✅特に自然と息が止まっている状態を感じること

を意識してみてくださいね。 
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